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2025年2月10日
建物のメンテナンスの話を聞くときにチョーキングという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
チョーキングとは一体何なのか、チョーキング現象が起る原因は何なのかということを解説していきます。
まず初めにチョーキング現象とは何かということを説明したいと思います。
チョーキング現象は「白亜化現象」とも呼ばれ、外壁・屋根の塗装面を触ったときに粉状のものが付着してしまう状態のことを指します。この粉状のものの正体は塗料に含まれる顔料です。
外壁・屋根で使われる通常の塗料は大きく4つの成分に分けることができます。
●樹脂 シリコン、フッ素などの塗料性能の核となる成分
●添加剤 たれ防止剤など塗料の性能を補助する成分
●顔料 塗料の色を作る成分
●溶媒 上記の成分を溶かし液体状にするもの
塗装すると成分が硬化し塗膜を形成するので、触っても何も手に付くことはありませんが、劣化してくると塗膜が分解され顔料が粉となって出てきてしまいます。
これが触った時に付く粉の正体なのです。
身近なものですとビニールが想像しやすいでしょうか。
ビニール傘も長く使っているとパリパリになり割れてしまいますよね。
塗膜も同じように太陽や風雨に晒され表面が割れてしまったと言えると思います。
チョーキングが起きてしまう原因は、前述した通り塗膜の劣化です。
塗膜の劣化は、主に「紫外線」「熱」「水」の3つの要因によって引き起こされます。
つまり、建物は太陽や雨といった日常的な自然現象と戦い、常に劣化のリスクに晒されていることになります。
塗膜の劣化は塗装した建物では避けられない現象です。
答えはYESです。
しかし、塗膜の劣化には様々な状況があり、あくまで指標の一つです。
チョーキングしていなくても塗装が必要なケースもありますし、触った時にどのくらい手に付くと塗装が必要な劣化具合なのかは専門家に判断してもらうのが確実だと言えます。
劣化のセルフチェックには手軽な方法ですので、ぜひこの機会にチョーキングが無いか試してみてはいかがでしょうか。