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2025年9月21日

年々、気候状況が変わってきて、突然の大雨や突風を伴う雨など、これまでにないような天候が増えています。
こうした雨は建物に大きな負担をかけ、思わぬ場所から雨漏りが発生する原因になることも少なくありません。
しかも雨漏りは、天井から水が滴るような分かりやすい症状だけではなく、壁の中や屋根裏でじわじわと進行するケースも多く、住んでいる人が気付きにくいのが特徴です。
今回は、そんな思いがけない雨漏りの原因について解説していきます。
外壁は建物の内部を雨や風から守る重要な部分ですが、目に見えない小さな劣化や隙間が、気付きにくい雨漏りの原因になることがあります。
特に最近の建物は断熱材やサイディング材などで覆われているため、壁の内部でじわじわと雨水が進入しても、外からはなかなか分かりません。
1. 外壁材のひび割れ
・コンクリートやモルタル、サイディングなどの外壁は、経年や地震、建物の揺れでひび割れが生じることがあります。
・亀裂が小さくても、雨水は浸入し、壁の内側や天井、床下にまで影響することがあります。
2. サイディングの目地・コーキングの劣化
・サイディング外壁では、板同士のつなぎ目や窓まわりにある**コーキング(シーリング材)**が防水の役割を果たしています。
・経年でコーキングが硬化・ひび割れ・剥がれを起こすと、その隙間から雨水が侵入します。
3. 外壁材の浮き・剥がれ
・外壁材自体が浮いたり剥がれたりすると、そこから雨水が壁内部に入る原因になります。
・特に湿気や劣化で下地が傷んでいる場合、剥がれや隙間が雨漏りにつながりやすくなります。
強風や突風を伴う雨の場合、普段の雨の当たらない場所に雨が当たることがあります。こういう思わぬところにも雨漏りのリスクがあることを覚えておいてください。
窓や玄関ドアなどのサッシ(枠)回りは、雨水が建物内部に侵入しやすいポイントです。
特に長野県のような寒冷地では、凍結や解凍の影響でサッシ回りの劣化が進みやすく、気付きにくい雨漏りが発生することがあります。
1. コーキング(シーリング)の劣化
・サッシ回りはコーキングで外壁とサッシの間を密封しています。
・経年や凍結による膨張・収縮で、ひび割れや剥がれ、硬化が起こりやすくなります。
・小さな隙間でも、強い雨や雪解け水の際に内部に水が侵入する原因になります。
2. サッシ枠の変形やゆるみ
・建物の揺れや寒暖差による収縮で、サッシ枠が微妙に変形することがあります。
・特に凍結と融解を繰り返す冬季は枠周りの隙間が広がりやすく、雨水が壁内や床下に回るリスクが高まります。
3. 排水口や水切りの不具合
・サッシの下には水切りが設置され、雨水や雪解け水を外に逃がす役割があります。
・勾配不足や詰まり、破損があると、水が枠内部に回り込みやすくなります。
・寒冷地では、雪や氷による排水の詰まりにも注意が必要です。
寒冷地では、凍結と融解の繰り返しによってコーキングやサッシ枠が劣化しやすく、サッシ回りからの雨漏りが発生しやすくなります。
ベランダやバルコニーは、屋外に面しているため雨や雪の影響を受けやすく、気付きにくい雨漏りの原因になりやすい場所です。
1. 防水層の劣化
・ベランダやバルコニーの床面には、防水シートや防水塗料が施工されています。
・経年や凍結・融解の繰り返しで、防水層がひび割れたり剥がれたりすると、雨水が内部に浸入します。
・小さな劣化でも、壁や床下に水が回ることで、見えない場所で雨漏りが進行することがあります。
2. 排水口・ドレンの詰まり
・ベランダには雨水を排水するドレン(排水口)が設置されています。落ち葉や砂、雪解け水で詰まると、水が床面にたまり、防水層の劣化や隙間からの侵入につながります。
・寒冷地では氷結による排水不良にも注意が必要です。
3. 立ち上がりや壁との取り合い部分
雨漏りは、屋根や外壁、サッシ回り、ベランダなど、普段は目に触れにくい場所から発生することが多く、気付きにくいのが特徴です。このように雨漏りする原因は様々です。そのため、一度発生するとその原因の特定は難しいことがあります。
小さなひび割れや隙間でも、豪雨や雪解け水の影響で建物内部に浸水することがあるため、定期的な点検と早めの補修が被害を防ぐ最も有効な方法です。
アップルペイントは外壁塗装を通じて地域の皆様の建物を守っています。メンテナンス、点検などお気軽にお問合せ下さい。