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2017年11月12日
気温もぐっと下がってきて冬の訪れを感じる長野県松本から、国の指定重要文化財の施工事例をお伝え致します!
江戸時代の五街道の一つである中山道(なかせんどう)は、江戸の日本橋から京都の三条大橋までを結ぶ、当時の主要な街道でした。
その旧街道沿いにある宿場町の一つ、塩尻宿に今回ご紹介する小野家(おのけ)住宅さんはあります。
風情のある立派な建物です。
目の前にあった街道は、現在そのまま国道153号線になっています。
もとは長野県塩尻市の大門というところで庄屋だった小野家は、今から400年ほど前の江戸時代、塩尻宿ができたときにこの地に移り、代々「いちょうや」という屋号の高級旅籠(はたご)を営んでいました。
現在も残っている写真の主屋(しゅおく)の建物は、1836年(天保7年)最後の火事での消失後再建されたもので、この奥にも土蔵造りの文庫や隠居屋など江戸時代の貴重な建物が、交通量の多い国道沿いで傷みやすい状況下でありながらも、良い状態で大切に保存されています。
中庭には、土蔵造りの文庫と旅籠の屋号でもある大きなイチョウの木が。
小川や井戸もあり、当時の計算された美しい庭園が広がっています★
アップルペイントからそう遠くないところにこんな素晴らしい歴史的価値のある重要文化財の建物があるなんて、恥ずかしながら行ってみるまで江古野は知りませんでした (´▽`*;)ゝ"
木造造りのこの建物、傷んできたからといってすぐ直してよい訳ではありません。
国の重要文化財であるので、持ち主のお施主様でさえ市の教育委員会を通して文化庁に申請してからでないと、勝手に施工することは許可されていないそうなのです!(`ω´)
実は4~5年前にも塗装の修復はされたそうなのですが、現代とは違う昔の当時の塗料で行なっており、また地肌が見えてきてしまっているとのことでした。
当初は、器用なお施主様がご自分で塗る予定だったそうなのですが、アップルペイントの営業さんと知り合いだったということもあり、今回は現代の保護する力の高い塗料でご依頼頂くことになりました。
使用するのは、耐紫外線/超撥水/防腐・防カビ・防虫の性能を持つ木材保護塗料で、これを塗ることによって木材を厳しい外部環境から保護します!!
色は、シックなアンティークブラウンです。
素材に染み込む高含浸(こうがんしん)タイプというもので、木材が本来持つ通気性(調湿性)という特長を生かした、木目が見える自然な仕上がりになります (^∇^)
このような文化遺産にぴったりの塗料ですね♪
下塗りの作業風景です。
下塗りの段階でも、塗る前と後ではだいぶ変わりますね♪(左側が塗ったところ)
それでは、施工前と施工後を見てみましょう☆
<施工前>
<施工後>
<施工前>
霧除け庇(きりよけびさし)
<施工後>
<施工前>
化粧柱
<施工後>
<施工前>
屋根の側面である破風板の部分には、ニューブラックという重厚感のあるカラーを使用しています。
<施工後>
次世代へずっと残していきたい大切な文化遺産、これでしっかりと保護して守っていけますね☆☆
取材でお伺いした際、奥様から銀杏を頂きましたっ。
実から種を取り出し丁寧に洗って乾燥させた、大変手間ひまのかかったものです。
殻をちょっと割って電子レンジで1分ほど加熱し、熱いうちに皮をむいてちょっと塩をかける、と美味しい食べ方も教えて頂きました!
おっしゃられていた通り、きれいな薄緑色でもちもちとしてとっても美味しかったです
٩(๑❛ᴗ❛๑ )
今回ご紹介致しました塩尻市中山道塩尻宿 小野家住宅さんは、こちらです。
住所:塩尻市塩尻町39
歴史の深いこのような重要文化財は、定期的なお手入れがやはり欠かせませんが、一般住宅であっても長く快適に住むためにはメンテナンスが必要になってきます。
木部も含めて様々な材質に適した塗料で、きちんと建物の保護をすることが大事なんですね。
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奥の納屋には、1,000個以上もの干し柿が吊るされていて圧巻でした!!
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